曇り。21℃。11月のお天気。
早いもので・・・①
初めての来日から今月は35年が経つ。信じられない!人生の半分以上は日本で
過ごした。もちろん、文化や習慣と人の考え方も違うので、結構戸惑うことが
多かった。色々と理解をしようとしても、やっぱり理解には限界があると
分かってから、受け入れることで、日本の生活に慣れた。
日本に来てよかったとずっと思っていたが、住めば住むほど少し考えが変わった。やはり年取ってから、納得できないことが多くなり、正直言ってホームシックに
かかってる。
日本に来てから初めて自分が障害者だと自覚をさせられた。例え、私は色んな
習慣と文化の違いを受け入れても、日本の社会が私を受け入れないと感じた。
障害者として、外国人として、人間として、これからどう生きていればいいのか、自分を見失いそうになった。
障害者手帳を受け取った時に違和感を覚えた。ポーランドでは、こんなものが
存在してない! 日本社会の中では、立場が弱い人が自己主張してはいけないと
知らされた。相手もされないのです。障害者は障害者らしく、生かされている
ことを忘れずに・・・ヨーロッパでは有り得ない考え方!
まぁ、ここは日本ですよ。障害者は社会の「害」、邪魔者、可哀そうだけど、
介護者のほうが大変です。例え、身体が不自由な人でも、人間らしく生きている
権利があるはずです。しかし、それを認めるために社会の意識と障害者自身の
意識も変える必要がある。
私は日本で結婚して、呼吸器を装着しながら、子供を産んで、離婚してから
シングルマザーになって娘を育てた。色んなサポートを勝ち取ったが、
辺見も受けた。障害者のくせに、なぜ子供を産むのかと聞かれたことがあるし、
子供が可哀そうだと言われたこともある。
35年前と比べたら、バリアフリーが進み、サポートも増えたけど、身体の
不自由な人に対しての意識が前と全く変わらないので、社会福祉国家とは
程遠い状況です。