晴れ。今朝は真冬の最低気温になった。北部九州の11月下旬にしては、1℃が
珍しい!昼間は日差しのおかげで15℃。
毎日、報道されている横綱日馬富士の騒動につて自分の意見をまた書くことに
して、今日はお友達に訊かれた相撲の好きな理由を教えることにした。
日本に来た当時、相撲のことが何も知らなかった。初めてテレビで観て、正直
言ってちょっと気持ち悪い光景だと思った。でも、次の大相撲場所を観たら、
興味が湧いてきた。確かに不思議な競技だけど、面白いだと思うようになった。
外国人にとって相撲の魅力とは何か?
立ち会いのときの静けさの中で息を飲む瞬間が他の格闘技では見られない
緊張感もある。相撲には日本人の死生観が表れている。命かけの真剣勝負に
見える。この死生観は競技者である力士だけが持っているものではなく、
行司は扇子をさしているが、本来は小刀を帯刀していた。そして、行司
差違えが起きた場合は切腹して決まりになっていたと調べてわかった。
今の本場所は15日制なので、力士が次の日のことを考えて、全力を出し
切らないような印象がある。そういう意味では大相撲トーナメントの方が負けたら、それまでという勝負で、とても面白いです。
判定もとても厳しい。土俵上には行司がいて、小さい競技場に5人の審判員が
いる。さらに審判長はイヤホンをしている。最近、同時に別室で審判員が
待機して、競技のビデオ判定が行われている。大相撲は伝統競技でありながら、近代化もしている。
出場している人の格好がいかにも日本的である。力士も行司も日本の民族衣装を身に付けている。土俵入りなどの儀式も、珍しく、興味深くて面白い。
相撲は無差別級である。体重の重い人も軽い人もいて、最近、外国人力士も多く
なった。応援したい力士も増えた。
ルールがわかりやすい。ポイント制ではなく、土俵から出されるか、倒されるか勝ち負けが決まる。他のスポーツはほとんどがポイント制であり、やられたら
やりかえすチャンスがあるけど、相撲では勝負が一瞬で終わる。
「相撲は礼によって始まり、礼によって終わる」という言葉は、相撲の真髄は
単に体育競技に見えない、もっと深い理念を持っている。力士が土俵に登場し、塩をまいて四股を踏み、この儀式には意味がある。