曇り空。
今日、12月6日は、聖ニコラスの日、ポーランド語でミコワイキ。
ポーランドの子供たちの所に、聖ニコラスがプレゼントを持ってやってくる日。
聖ニコラスとは、3世紀末に、当時はギリシャの領土、現在はトルコに位置する
パタラに生まれた聖人で、後でミラという町(現トルコ内)の司教となった
この方がサンタクロースの前身だと言われている。彼が亡くなったのは、
4世紀半頃の12月6日だったから、その日は聖ニコラスの日になった。
裕福な家庭に生まれながら、両親からの遺産を、貧しい者、病気の者に分け
与えたと言われ、社会の弱者、貧しい者の味方、航海の守護聖人でもあり、
そして何より、子供達の守護神であり。
彼にまつわる伝説は多々あるのようですが、有名なところで、貧しい家庭の
3人娘の話がある。3人の娘を抱えたお父さんは、貧しくて、娘を結婚させ
ようにも、持参金を持たせてやれないから、娘達を奴隷として売るしかないと
思った。売られていく前日に、家の窓から、持参金の代わりに袋いっぱいの
金貨が投げ込まれた。それがニコラスの贈り物とされ、そして、投げ込まれた
袋が暖炉の前に乾かしてあった、靴・靴下の上に落ちたことから、子供達が、
靴や靴下に贈り物を詰めてもらう習慣がきたと言われている。
ポーランドの子供達にとっては、12月6日の聖ニコラスの日と12月24日の
クリスマスに2回もプレゼントがもらえるということで、12月は一年で一番
ハッピーな月。子供を持つ親にとっては.. プレゼントを2回用意しなければ
ならないということで、なにかと出費が多くなる月です。
この日は学校でも教師達がサンタクロースに変装してお菓子などを配ったり、
クラス内で生徒達もプレゼント交換をする。最近では、子供達だけではなく、
大人の間でも、仲のいいお友達もちょっとしたプレゼントの交換が習慣に
なっている。私もその思い出がある・・・懐かしい!