台風一過。
日曜日はまとめて観る韓国ドラマの日で、私の愉しみ!
最近、海外で韓国ドラマのリメイクが続いている。日本でもそうだけど、
リメイクされたことが知らないで観ている日本人の方が多い。放送されていた
「グッドドクター」、もっと前に「ごめん、愛している」や「シグナル」などは
韓国ドラマのリメイクで、ある程度視聴率が高かった。
でも、その結果は私から見ると日本の視聴者に合わせてリメイクされたからだと
思う。私は原作を観ているので、日本のリメイクの違いにすぐ気づく。
雰囲気が似ても、やはりセリフや内容の伝え方が異なる場面が多い。
海外で韓国ドラマのリメイクが続く理由の一つは、国籍を問わず共感できる話が
多いことと、温かいヒューマニズムがあって、ストーリーも完ぺきなので、
原作として歓迎されている。
重い系の作品は日本とは比べ物にならないほどクオリティが高いし、暗い雰囲気の映像とか、夢のない話とか、日本だと中々ない内容だと思う。表現も日本人に
合わないほどストレートで、おそらく欧米と日本のリメイクがまた違う。
私個人では、原作ドラマがあるなら、そっちのを観たほうがいい!
韓ドラにない、日本のドラマにあるの特徴というのは「教訓」。日本のドラマでは医者も法律家も建設作業員も、そして殺人犯も何かしら教訓を与えようとする。
それに俳優の演技がどことなくオーバーな感じがする。外国人からみると、
不自然だと感じる。
私は韓国ドラマに夢中になれる。以前は日本のドラマも面白いと思ったことが
あるけど、今は違う。韓国ドラマは、何より、家族愛や友情、愛情、全てに
おいて内容が濃い。人間の情や心の表現を丁寧に描いているので、感情を移入し
やすいのがポイント。日本人が忘れてしまった家族愛や友情、純愛に若い人の
新鮮さを、年配の方は懐かしさを覚えると思う。
また韓国の芸能界は日本のそれとは比べ物にならないくらい、生きていくのが
厳しい。日本と違って、顔さえよければ誰でも演技できるわけではない。
実力(演技力)あってこそ人気が出る。だからこそ、観ている視聴者にも、
「またか」と思わせるパターンのストーリーでも俳優たちの迫真の演技に引き
込まれるのではないかと思う。
表現より顔の重視で配役を決めたりする日本のドラマ(全てではないけれど)を
薄っぺらい・面白くないと感じるのは自然のことだと思う。韓国ドラマを日本の ドラマより10年も20年も遅れているという意見もあるが、良い意味では間違いなくそうだ。日本人が10年も20年も前に失った大切なものが韓国ドラマにはあると
感じる。
日本に来た当時に親切さと心の暖かさを感じていたが、今は礼儀正しさが残って
いるけれど、他人はどうであれ、「自分さえ良ければいい」と考える人が増えて
いる。