曇り。梅雨の中休みは今日で終わり。
日本では死のことについて考えなさすぎるとの印象がある。数字の4を避ける
ように、死のお話もタブーだとされている気がする。死という言葉を口にすると、
すぐに「縁起でもない」と言われ、敬遠されることもある。海外と考え方の落差を
感じる。
個人的に、延命には反対で、尊厳死に賛成! 私は生きるために31年間呼吸器を
着けている。矛盾していると思われるかもしれないが、永く運命装着して
いるからこそ、延命装置には反対!
私は31歳の時に、呼吸不全を起こして、意識を失った。回復見込みもなく家族の
決定で呼吸器をつけられた。そして、31年間は与えられた人生を生きていた。
しかし、今の知識があれば、意識を失う前に自分の意思を家族に伝えたかった。
その時にどんな選択肢をしたか、分からないけど、与えられた人生ではなく、
自分で選んだ人生を歩んだかも知れない。
日本では、延命装置(呼吸器など)をいつでも付けられる。でも、外すことが
できない! だから、明白に自分の意思を家族などにしっかりと伝えなければ
ならない。でも、例え伝えたとしても、尊重されないことがある。
適切な法律がなければ、医師および家族が殺人犯になる。
救急車で意識のない状態で運ばれたら、医師が治療を行う義務がある。
だから、私はリビング・ウィル(英語: living will)(生前の意思)を書いて、
主治医に渡した。「尊厳死の権利を主張して、延命治療の打ち切りを希望する」と
いった意思表示です。だから、胃ろうやペースメーカーなどすべてお断りしている。今の時点ではどんな延命装置を付けても、病状の改善の見込みがない。
延命治療を望むにしろ尊厳死を望むにしろ、患者の意思が大きく反映されるように
なってきている今、自分の意思をはっきりさせておくという意味で、リビング
ウィルはひとつの方法だと思う。定期的に家族と話をして、再確認も必要です。