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同情と底力


雨。

今日は24時間テレビが始まる。欧米にもチャリティー番組がある。

でも、こんな嫌な雰囲気ではない。

とにかく日本のように1年1回だけで障害者を集めて、一面しか見せないで、

同情を引くチャリティーではない。明らかにこんなやり方だと社会の中では健常者と障碍者の間にラインが引かれている感じだと思う。

私から見ると、不自然で違和感がある。 

まぁ、同じ様な状況になったとしても、「可哀そうに」だと思って欲しい人と

「可哀そうに」だと思われたくない人がいる。

言い換えると、同情されたい人と同情されたくない人がいる。

可哀そうに思われたい傾向にある人は、同情されることで、心理的に安心し、

心の底にある孤独感が緩和される。だから、その様な反応を得られない場合は、

淋しくて、不安を感じたり、言葉にも敏感になったりするため、傷つく場合も

多いかも。

そして、可哀そうに思われたくない人は、同情されることは、自分が相手に

見下ろされているように感じ、援助はいらないと、差し出された手を素直に

掴めない場合もあるかもしれない。

ここで言いたいのは、どちらがいいか悪いかという事ではなく、ネガティブな

状況になっているときに、結果的に建て直すために必要となるのは、自分自身の

「底力(そこぢから)」だと思う。

その過程において、優しくされたり、励まされたりという事は、大きな支えに

なる。しかし、他の人に同情を求めても、直接の解決にはならないと思う。

いつかは、底力(そこぢから)を出さなくてはならない時がくる。

いつ、それを出すのか。

それを、早く出せるか、ずっと出さないままでいるかで、状況回復速度が

違ってくる。早く状況回復が出来れば、好調の波に乗るチャンスも多くやって

くる。

そして、「援助」というのは、援助する方が立場が上の様に感じるが、

「共感」 は、共に理解することなので、「同情」ではなく、同じ目線で協力して、支え合う関係。

だから、共感してくれる人がいたら、その差し伸べられた手を掴んでも良いと思う。

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