再び雨。肌寒い。
今日はポーランド人にとって忘れられない日です。
1939年9月1日にナチス・ドイツがポーランドに侵攻して、第二次大戦が始まった。
ソ連も間もなくポーランド東部を占領した。
このように、ソ連も最初から第二次大戦に深く関与し、ナチス・ドイツとの合意の
下で自分の領土を拡大した。それにもかかわらず、ロシアは今もそれらが
国際ルールに則った通常の外交・軍事行動であったかのような立場をとり、
あくまでも1941年6月以降のナチス・ドイツとの対決にフォーカスしようと
している。
ポーランドは今年、第二次大戦の開戦から80年を記念する式典を予定していると
父に聞いた。でも、その行事にプーチン・ロシア大統領を招かないことを決めた。
そのことについてロシアは不満に思っている。
しかし、ドイツと違って、ロシアはポーランド東部を占領したと認めていないし、
謝罪もしていないので、招かれないのは当然だと思う。
ソ連/ロシアの歴史観のご都合主義だが、よく考えると日本人も、同じような偏りを
抱えているかも。1941年12月8日に開戦した太平洋戦争の経験が重視されるのに
比べ、それに先立って1937年から続いていた日中戦争については充分な問題意識を
持っていない傾向があるような気がする。
そして、韓国との問題も戦争に深い根があって、認めたくない部分は日本の
都合主義かもしれない。人はプライドが高いと中々自分の過ちを認めてくれない。
第2次大戦に600万のポーランド人が亡くなった。そのことを忘れてはいけない
ために次世代に伝えなければならない。歴史の正しい知識を持つのはとても大事だと思う。