曇り時々晴れ。明日から少し暖かくなる。今日はまだ寒くて、13℃。
外出の後、二日間ベッドから起きられなかった。昨日はお風呂で疲れて、何も
出来なかった。
今日は少し「忖度」について。
「忖度」は今年の「流行語大賞」の有力候補と言われている。正直言って、
外国人にとって解りにくい意味の言葉だと思う。
日本人でもあまり使わない言葉なのに、日本語のできる外国人でも頭を抱える。
私もそうだったが、日本人に意味を説明してもらったら、肌感覚で言葉の持つ
意味を理解できた。
しかし、日本人独特の文化と生活を知らない外国人には、この言葉の意味を
理解するのが確かに難しい気がする。通訳するのも結構困ると思う。
「慮る」「気を遣う」「空気を読む」など、「忖度」に近い言葉が色々と
あるけど、「忖度」とは何か、ストレートに言えば「(言われなくても)意向を
察して行動する」かな~。しかし、この意味だと断言すれば、「忖度」の
意味を失うような気がする。難しいニュアンスだと思う。
ま、「忖度」は、便利な言葉のようで、ずるい日本語でもある。
「よろしくお願いします」も色んな意味を含み過ぎて英訳ができない。
外国の記事には「忖度」を、日本政府側の「不法な財政的な行為」と
分かりやすい表現に変えられた。
「忖度」は、ある意味で「世界にない日本の美徳」として称賛されるケースも
ある。そして、このように「世界にない日本の悪徳」として非難することも
あり得る。結局、「忖度」する人、される人の志、目的、という根本的な問題に
なってくるかだと思う。
英語ではread between the linesという表現があり、1つの単語ではなく、複数の
単語を組み合わせで、読んで字のごとく「行間を読む」という意味です。
英語でも日本語と同様”read between the lines”は本当に文章と文章の行間を
読むだけでなく、「空気を読む」や「意図を察する」という意味にも使える。
「忖度する」とは、相手が言わないとしていることを、相手の表情や今までの
経緯、発する言葉から推しはかるという意味だから、まさしく「行間を読む」と
いう意味がぴったり気がする。
ソンタくんのイラスト