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在宅死②


昨日は台風の影響で涼し勝った。今日は32℃なのに、前より暑く感じる。

まだ台風12号は九州の近くにウロウロしている。

今日は在宅死のメリットについて。

・家族と過ごす時間が長い

・いつもの生活ができる

・場合によってQOLを保てる

・生活のリズムが自由で、好きなものを食べられる

・最期を自分らしく過ごせる

・自分のことを自分で決められる(延命するかしないこと、お薬の服用を

 どうしたいか、痛みの緩和の開始など)

欧州で病院死が少ないという事実は、それに合う在宅サービスが行き渡っていると思う。しかし、在宅サービスの充実だけでは病院死が減らない。病院死が好ましくない終末期という考え方と死生観が欠かせない。

では、日本は欧州と違って、なぜ、医療施設で亡くなる比率が高いなのか。

家族の「死に際」は、病気の延長と捉えて病院暮らしを最適な選択と思われて

いる。面倒な自宅死よりも、「最期まで治療を続けた」という安堵感を家族に

もたらし、医療への傾斜が強い。

「病気の治療に精一杯尽くし、結果としての死」という思い込みが医療側に

強く、国民も「病院でも力及ばずなら仕方ない」と、病院死がいいことだという

考え方が浸透してきた。その理由とは医療や医師への日本独特の強い「信仰心」で

ある。

もう一つの要因は、「命は長いほどいい」という考え方が、医師を通じて

広まったことだと思う。ここから、本人には辛い、必要のないかもしれない

延命治療が始まる。

死は病気ではない。病院は病気の治療をする場であり、暮らしの場ではない。

人は必ず死ぬ。それが普通とされているのに、日本ではその概念が消え

かかってしまった。欧米では「自分で食事を摂ることができなくなった時が

死へのプロセスの始まり」という見方が国民的合意となっている。

もちろん、例外として、病気のせいで嚥下障害のある場合は、胃ろうの造設が

欧州でも認められている。栄養状態が悪いと言っても、胃ろうを誰にでも造設

されるものではないという欧米の考えです。病院でも本人の意思が尊重される。

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