晴れ。今朝は冷え込みが強かった。昼間は気温が上がり、19℃。
それでも平年より低い。もう11月、今年はあと残り2ヶ月!
11月1日はポーランドの祝日。カトリックの国では「諸聖人の日」で、日本のお盆にあたる。悲しいムードで、亡くなられた方々を想い、祈りを捧げる。
ポーランドではハロウィーンの習慣がない。皆、お盆と同様に「死者の日」の
準備に追われる。まず前日までにお墓を綺麗にして置かなければならない。
父が高齢だけど、掃除道具を持って、数日前に家族のお墓へ行ってきたが、
今日も行くと言ってた。
この時期のお墓掃除はとにかく寒い! そしてお墓自体も大きいので、掃除も
大変だと言ってた。お花とランプを買って来て飾った。ポーランドの墓地は
いつ行っても、とても綺麗に飾ってある。墓地の前には花屋さんが並んでいる。
お花だけではなく、お線香の代わりにランプも売られている。
当日は家族と親戚がお墓参りするので、大きな墓石の上に、ランプを置いて
いくのがポーランドスタイル。これはいつもお墓参りですることと同じだけど、
この日は特別に訪れる人が多いので、置かれていくランプの数は墓石が埋まる
ほどになる! 墓地全体がランプの明かりに包まれ、年に一度の素晴らしい光景が見られる。
ポーランドのお盆と日本のお盆はもちろん違うところがある。お迎えもお送りも
ない。宗教が違うからです。霊という概念がなく、亡くなった人は天国に行く
ものであって、輪廻などもない。亡くなった人に話しかけるというよりも神様に
祈るような感じになっている。先祖代々、という事もなく、どちらかというと
想うのは近い家族。亡くなった方を想い、家族が集まるという点では日本も同じ
気がする。
ポーランド人は普段よくお墓参りに行き、こまめに花を変えて掃除もする。
やはり宗教が強いという点でしょうか、神社でお宮参りし、チャペルで結婚式を
挙げ、仏式でお葬式をあげる日本とは違う。(勿論人によってこれは違うと
思うが多くの人は1つの宗教ではないと感じる。)
ポーランドでは、教会で洗礼を受け、カトリックネームをもらうなど、何度か
教会で儀式があり、結婚式を挙げ、そしてお葬式も教会。埋葬の時も来てく
れるのは勿論神父さん。徹底的なカトリックのみの生活を送り、ある意味統一
されていて分かりやすい。
日本に来てから、他の国の文化を知ることで自分の文化の見直しにも繋がると
思った。視野も広がり、祖国のいい面も悪い面も見えてきた。
だから、是非一度でも普段はどんなことをどんな時に、どこで誰とどんな決まりの中でいるか考えてみる価値がある。視野が広がって、今までの強い固定観念から
解放される。