晴れ。初夏の陽気。
今日は復活祭の主日。イエス・キリストの復活を祝う日であって、キリスト教徒にとって一年で一番大切な日でもある。
ポーランドの各家庭では親戚一同が集まり、食前の祈りの後、互いにゆで卵を
分け合い、復活を祝う。
死者の復活というと、普通は「そんな非科学的なことがあるわけない。
2千年も前に科学がまだ発展してなかった時代だから、人が信じたのだ」と
思われる。でも、2千年前だろうと何千年前だろうと、死ということに
変わりはない。現代人は「死者の復活が有り得ない」と思うのと同じに、
当時もそう思われた。
しかし、キリストの復活が事実だったという証拠がある。現代まで伝われている
当時の出来事がその証拠です。キリストの弟子たちは、漁師や徴税人などが
一般人で、師匠が逮捕されて、処刑された後、次は自分たちの番だと思い、
隠れて暮らしていた。キリストの死と同時に彼の教えを伝える者がいなかった。
そんな臆病で頼りのない弟子たちが突然堂々と広場に立って、死を恐れずに
キリストのことを伝い始めた。一体、何が彼らを変えたのか・・・。
おそらくキリストの三日目に復活したことだと思われる。彼らが知って
しまったことによって殺されるよりも黙っているほうが恐れるように
なったかもしれない。
すべての人間は、地上の生命が終わり、「死」を迎える。
しかし、イエス・キリストの復活-「死」からのよみがえり-「新しい命」に
よって、「死」が終わりではないと証明された。
「わたしは、よみがえりです。いのちです。
わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。
また、生きていてわたしを信じる者は、決して
死ぬことがありません。」
ヨハネ11:25,26
私は30年前に突然意識を失い、集中治療室で1ヶ月間生死をさまよっていた時に
不思議な光をみながら、感じたことのない心の穏やかさ、そして意識が戻った
悲しさを一日も忘れたことがない。それ以来、死を恐れずに今も生き続けている。
当時の出来事はきっと何かの意味かあると信じている。